迷宮案内犬JSONデータ

[
{
   "title": "迷宮案内犬",
   "children": [
     {
       "title": "定義",
       "description": "迷宮案内犬とは、後ほねっこ男爵領の地下迷宮を迷宮巡視員と共に巡回し、その任務を助ける優れた犬たちである。犬が持つ元来の優れた身体能力に加えて特別な訓練を経た案内犬はあらゆる面で巡視員を助けるかけがえのないパートナーである。",
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     },
     {
       "title": "来歴",
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         {
           "title": "使命",
           "description": "迷宮巡視員が藩国の防衛の要である迷宮を管理・保全しながら、有事には戦闘を行い国民を守る盾となることを使命とするならば、その使命を全うすべく彼らの有能なサポーターとして働くのが迷宮案内犬の使命である。",
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         },
         {
           "title": "設立の背景",
           "description": "ほねっこの娘・後藤亜細亜ちゃんを守り、同時に多くの藩国民を守るために設営された巨大迷宮と地下の城砦都市。その巡視と保守を行う迷宮巡視員にとっての課題は、迷宮という特殊な環境にいかに対応するかであった。容易に人間の方向感覚を狂わせ、あるいは暗闇の先、曲がり角一つの先になにが潜むか分からない迷宮で活動する上で、人間より遙かに優れた知覚を持つ犬たちの助力が欠かせなかった。もとより犬を大事にし、共に生きてきたほねっこの民にとって犬との共闘を選択することは自然なことでもあった。",
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         },
         {
           "title": "過去の技術の復活",
           "description": "後ほねっこ男爵領では、古くから人と犬が助け合いながら暮らし、その中で優秀な使役犬を育てる技術が自然と育まれていた。迷宮案内犬を作ることを決めた火足藩王は、伝統的な使役犬育成の技術を受け継いできたコロの里の長老の下へと出向き、今なお色あせぬその技術を復活させ、現代の戦争に、そして迷宮という特殊な場に合わせた、古くて新しい迷宮案内犬育成の技術を作り上げた。",
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         },
         {
           "title": "少し遅れた結成",
           "description": "迷宮案内犬部隊の結成は、迷宮巡視員部隊の結成よりも少し遅れて成された。それは、迷宮巡視員が後ほねっこ男爵領の迷宮防衛計画の発動に合わせて、直ちに郷土軍の歩兵や、警官から隊員を選抜し訓練を開始したのに対して、これまで家庭犬として、あるいは農業を手伝う使役犬として日常を送っていた犬たちを、戦うことが目的ではないとは言え軍用犬として育成するのに要する時間を考えれば無理からぬ事であった。しかしながら、火足藩王が継承し発展させた使役犬の育成技術は十分な効果を発揮し、準備期間の短さに比べ優れた練度の迷宮案内犬が育て上げられ、望んだとおりの迷宮巡視員・迷宮案内犬部隊が結成されたのである。",
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         },
         {
           "title": "名前に込められた思い",
           "description": "後ほねっこ男爵領の首脳陣の中でも、犬を軍用犬として育て、運用することにはためらうものも少なくなかった。それでも預かるほねっこの娘たちや多くの国民、共に暮らす犬たちのことを考えれば必要であることは明らかで、最終的には全会一致で結成が決まった。そんな中で名前をどうするかとなったときに、真っ先に上がったものが「迷宮案内犬」であった。性質的には軍用犬であることは否定できないが、敵を打ち倒すことよりも、迷った人を安全に送り届けるという人々の生活のすぐ側にあるその姿を名前として表したもので、直ちに皆が承認し、決定した名称である。",
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         }
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     },
     {
       "title": "能力",
       "children": [
         {
           "title": "犬の優れた知覚",
           "description": "生来、犬が持つ人間を遙かにしのぐ嗅覚や聴覚。さらに極めて優れた動体視力を持つ上に夜目も利く。その優れた知覚能力は生きたセンサーと呼んでも過言ではないだろう。",
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         },
         {
           "title": "高い回避能力",
           "description": "優れた動体視力と瞬発力、脚の速さに、体勢の低さ、人間と比べて的が小さいこと等を合わせると、犬に対して攻撃を当てることはかなり難しいといえる。もちろん過信してはならないしそもそも犬が前に出る状況自体を避けるべきだが、万が一のときの安心材料の一つにはなる。",
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         {
           "title": "鋭い牙と強靱なあご",
           "description": "犬が持つ最大の武器がその牙である。もともと狩猟を得意とする犬の咬む力は非常に強く、本気で咬まれれば決して無視し得ない損傷を負うことは間違いない。もっとも彼らがこの力を振るうのは明らかな敵に対してだけである。",
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         },
         {
           "title": "迷宮における偵察能力",
           "description": "複雑な構造や、暗闇などにより偵察が困難な迷宮に対して、音を正確に捉え、遠くの匂いをも感知し、暗闇で動くものを見逃さない犬の能力はうってつけであり、人が気付くよりもずっと早い段階で危険を察知することができる。この能力のおかげで帯同する迷宮巡視員がより安全に職務に当たれていることは間違いない。",
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         },
         {
           "title": "嗅覚を駆使した追跡",
           "description": "人間を遙かにしのぐ優れた嗅覚によって、対象の匂いを知っていれば地面に付いた匂いをたどることで目標にたどり着くことができる。もし匂いが途切れてしまっていても、特に優れた嗅覚と訓練の成果次第では、空気中に漂う僅かな匂いをキャッチして追跡を続けることも可能である。",
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         {
           "title": "優れた知覚による迷宮内での移動力",
           "description": "優れた感覚器官により、自己の位置を正確に把握し複雑な迷宮であっても迷うことなく、さらに訓練によってトラップや危険な足場なども学習し、迷宮内を安全かつ自在に移動することが可能。相棒である迷宮巡視員と足並みを揃えることで、その神出鬼没と評される移動力を確保している。",
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     {
       "title": "戦術",
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         {
           "title": "迷宮巡視員に帯同しての奇襲",
           "description": "迷宮内での移動に確実に成功し、その移動に要する時間も不慣れなものに比して極めて短くて済むという迷宮巡視員の能力を迷宮案内犬も等しく備えている。そのため迷宮巡視員が得意とする移動能力を駆使した奇襲にも何らの支障もなく帯同し、協調して戦うことができる。",
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         },
         {
           "title": "相対距離を駆使した防御",
           "description": "迷宮内に限り、移動距離にかかわらず一定の攻撃機会で移動することができるため、相手の攻撃の成立までの間に相対距離をずらすことで攻撃を不成立にすることができる。もっとも絶技とは違い、移動に時間はかかるため有効に使えるケースは限定される。",
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         },
         {
           "title": "ファイア&ムーブメント(迷宮巡視員&迷宮案内犬)",
           "description": "迷宮巡視員と迷宮案内犬が持つ迷宮での優れた移動能力を用いた戦術。巡視員部隊が敵を引きつけ、射撃による阻止線を展開。その間に巡視員の指示を受けた迷宮案内犬が迂回し、敵の側面や背後から強襲する。迷宮の構造を理解した上で、敵をその場に釘付けにするか、移動力を利用した防御によって敵を引き込むかの判断が重要であり、同時に部隊としての統制が物を言うため、優れた指揮官か練度の高い部隊員が揃っていないと華麗には決まらない。もちろん無様であろうと成功さえすればその威力は絶大である。",
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     {
       "title": "迷宮巡視員と迷宮案内犬のコンビネーション",
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         {
           "title": "信頼関係",
           "description": "迷宮巡視員と迷宮案内犬のコンビネーションを支えるのは互いの信頼関係である。元来、犬は優れたリーダーの下につくことで安心し、のびのびとその実力を発揮できる性質を持っている。そのため巡視員には常に、相棒である案内犬にとって頼れるリーダーであることを心がけなければならない。",
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         },
         {
           "title": "訓練生と候補犬のお見合い",
           "description": "迷宮巡視員を目指す訓練生は、訓練の最終過程に入る際に迷宮案内犬の候補犬とのお見合いに臨む。ここで人と犬の相性を確認し、相棒を決めるのである。マッチング後には正式にバディを組むにたりるかを確認する試験が待っている。これは迷宮巡視員の試験の中で誰もが最も必死になる試験といわれている。",
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         {
           "title": "お見合い後の訓練",
           "description": "迷宮巡視員訓練生と迷宮案内犬候補犬のお見合いが成立した後は、まずは遊びの時間が待っている。遊びといってももちろん訓練の一環であり、訓練生と候補犬が遊びを通して互いの個性を理解するための重要な時間である。ここで再び相性が確認され、良好と判断されれば本訓練へと移行する。",
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         {
           "title": "一緒に生活",
           "description": "正式にバディとなった迷宮巡視員と迷宮案内犬は生活を共にする。そのために迷宮巡視員の寮は人間だけでなく犬にとっても暮らしやすいように、階段には必ずスロープが付けられる等の措置がされている。こうして生活を共にすることで互いの呼吸を掴み、とっさの事態でも息の合った連携を可能としている。",
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         {
           "title": "案内犬の身の回りのこと",
           "description": "迷宮巡視員の役目として、相棒である迷宮案内犬の身の回りの世話がある。食事を与えるのはもちろん、日々のブラッシングや歯磨き、シャンプーに爪切りも欠かせない。これらは案内犬の健康維持のためだけでなく、大事なコミュニケーションでもある。迷宮巡視員の寮にはこれらを助ける設備が備えられている。",
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         {
           "title": "勤務時間外はたくさん遊ぶ",
           "description": "厳しい職務に臨む迷宮巡視員と迷宮案内犬は、勤務中は厳然たる指揮系統に組み込まれており、案内犬が相棒の巡視員に甘える暇も無い。そのため、勤務時間外となると多くのバディが運動場でボール遊びや追いかけっこなどで熱心に遊んでいる姿を見られる。まれに運動場の端で複数の巡視員と案内犬たちが人&犬だまりになって昼寝している姿が発見されることもある。いずれにせよ、公私の切り替えと愛情たっぷりのコミュニケーションがバディを支える根幹なのだ。",
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         },
         {
           "title": "指示の出し方",
           "description": "迷宮巡視員が迷宮案内犬に指示を出す方法は状況に応じて多岐にわたる。一般的な号令の他、指や手の形・動きによる指示や、案内犬の身体を軽く叩いてその回数で伝えるなどである。これらの多くのサインを使い分けることで、迷宮という特殊な環境下でも綿密な指示を可能としている。",
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     {
       "title": "訓練",
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         {
           "title": "一般家庭からの応募",
           "description": "迷宮案内犬は、後ほねっこ男爵領の一般家庭から応募された犬を預かるところから育成が始まる。仔犬のうちは一般家庭で人の愛情をたっぷりと受け、その後に訓練所で基礎的な訓練が始まる。一般家庭でも必要なしつけが行われているが、訓練所でも最初はおすわりの訓練から始まる。応募できる犬種に制限はなく、小型犬から超大型犬まで様々な犬種が受け入れられている。基礎訓練を経て、残念ながら候補犬に選ばれなかった犬は政府が責任を持って新しい家族になる家を探し、万が一見つからなかった場合は訓練所の職員が共同で世話をすることとなっている。もっともこれまでに引き取り手がないケースは出ていない。",
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         },
         {
           "title": "迷宮案内犬の候補犬選び",
           "description": "迷宮案内犬になるのに向いた性格や特長を持っている犬を候補犬と呼ぶ、候補犬を選ぶ上で重要なのは、訓練に積極的に取り組める好奇心の旺盛さ、人間や他の犬がたくさん居る環境でも落ち着いていられる、大きな音にも怯えない等の性格要素である。適正が高いと判断された犬は候補犬としての基礎訓練が行われる。訓練の内容は難度の差はあるが案内犬が行う訓練と変わらない。",
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         },
         {
           "title": "服従訓練(基本的なしつけ)",
           "description": "迷宮案内犬の訓練として最初に行われるのが服従訓練である。言葉が固いが、ようは主人の言うことをきちんと聞くように基本的なしつけをすることであり、ほとんどの家庭で犬が飼われている後ほねっこ男爵領では、この段階で問題がある犬はまずいないと言って良い。",
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         },
         {
           "title": "待機訓練",
           "description": "迷宮案内犬にとって重要な訓練として待機訓練がある。いわゆる「まて」の状態をどれだけ維持できるかだが、危険な任務を負うことがある迷宮巡視員・案内犬にとってしっかりと待機ができることは大前提となる。特に身体が小さい犬は毒などに弱いため、その手の危険が想定される場合は安全圏での待機ができなければ命に関わることもある。",
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         },
         {
           "title": "追跡訓練",
           "description": "訓練用の迷宮を使用して、先行した目標人物をその匂いを頼りに追跡する訓練である。いわゆる足跡追跡だが、追跡に成功して対象を捉えたとしても、すぐに駆け寄ったりせずハンドラーの指示を確認して行動できるようにすることも重要である。",
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         },
         {
           "title": "襲撃訓練",
           "description": "文字通り迷宮案内犬が対象を襲撃するための訓練。基本的に迷宮案内犬は迷宮巡視員のサポートを目的としており、案内犬が前に出て戦うのは非常事態と考えて良い。こと迷宮内での戦闘においては敵味方双方の準備次第でほぼ勝敗は決する。勝ちが決まった状態でわざわざ案内犬を前に出す必要はなく、負けすなわち敵が十分な準備をして戦力を送り込んできた状況ではそもそも案内犬が前に出たとして損害を徒に増やすことになりかねない。それでも襲撃訓練が行われるのは、一手の差で勝敗が決するようなギリギリの状況への保険であり、同時に案内犬自身の安全のためである。",
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         },
         {
           "title": "臭気選別訓練",
           "description": "迷宮案内犬に限らず、警察犬や、税関や主要交通機関で働く警備犬など多くが行っている訓練であり、複数の匂いの中から特定の匂いを選別しその結果を伝える訓練である。人の捜索、危険物の発見、密輸品の発見など多くの場面で頼られる能力を日々鍛えている。",
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         },
         {
           "title": "物品回収訓練",
           "description": "ハンドラーが指示した物品を見つけ、咥えて持ち帰る訓練。名前が、水鳥猟などでハンターが撃ち落とした鳥を狩猟犬が回収していたことに由来するレトリバー犬が特に得意としている。回収するためには当然その物を発見しなければならないため、優れた追跡能力が前提となる難しい訓練である。",
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         },
         {
           "title": "物資輸送訓練",
           "description": "迷宮案内犬は、任務に出る際には多数の補給物資を身につけた状態になる。当然、重量もあり動作も普段とは勝手が異なるため、日頃から重りや実物の物資を身につけある程度の距離を移動する訓練が欠かせない。複数の案内犬で協力して重い物資を輸送したり、バディ以外の巡視員に物資を届ける訓練なども行われる。",
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         },
         {
           "title": "救助訓練",
           "description": "迷宮内で要救助者が出たときを想定して行われる訓練。迷宮案内犬の役割は、要救助者の居場所を特定する追跡である。また、発見した要救助者が自力で移動できないような状況を想定した、迷宮案内犬の標準装備に含まれている折りたたみ式担架や、救助任務用の特殊装備である傷病人搬送用犬ぞりを使用した訓練も行われる。",
           "part_type": "part"
         },
         {
           "title": "緊急時の自律行動訓練",
           "description": "バディである迷宮巡視員が指示を出せない状態になったときの行動の訓練。基本的には現場での救難信号の発信、迷宮城砦への帰還および救援要請を自発的に行うための訓練であるが、状況次第(例えば帰路が塞がれている等)ではバディの救助や他の巡視員の捜索に切り替える必要もあるため、様々なケースを想定した訓練を行う。",
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         },
         {
           "title": "迷宮巡視員への追従訓練",
           "description": "迷宮巡視員との連携が要の迷宮案内犬であるため、常時バディの動きや状態を観察して追従する訓練が欠かせない。基本的な任務中の行動であれば指示を先読みして備えるほどになる案内犬もいる。しかしそれに甘えて巡視員が指示を怠ることがあってはならない。",
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         }
       ],
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     },
     {
       "title": "運用",
       "children": [
         {
           "title": "運用方針",
           "description": "迷宮巡視員の任務はあくまで迷宮の見回りと保守整備である。それをサポートする迷宮案内犬も必然的に、戦闘行動は避け、迷宮巡視員の職務を十全なものとする目的で運用される。",
           "part_type": "part"
         },
         {
           "title": "運用と育成計画",
           "description": "迷宮巡視員部隊と同様、迷宮案内犬部隊も芝村瑛吏氏による運用と育成計画が作られている。そもそもが同時運用を前提としているので当然であるが、犬種ごとの特性や向き不向きなどの情報を踏まえて育成計画は特に汎用的かつ柔軟性を持たせたものになっている。",
           "part_type": "part"
         },
         {
           "title": "犬ごとの特長を踏まえた役割分担",
           "description": "迷宮案内犬部隊は、様々な種類の犬が集まって作られた部隊である。訓練のしやすさや装備の統一などを考えれば単一の犬種に統一することが合理的ではあるが、後ほねっこ男爵領はそれを嫌い、候補犬の選択的交配なども制限している。どの犬にだってそれぞれ好きなこと得意なことがあり、それを活かす方で努力をするのが彼らの良き友人たらんとするほねっこの使命だとの主張である。その方針に則り、個々の案内犬の特長を把握し、より適した役割に就けるよう部隊編成がされている。もっとも物資輸送に関しては大型・超大型犬の役割として固定されているが、それは大型犬・超大型犬が他の役割に就けないことを意味するものではない。",
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         }
       ],
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     },
     {
       "title": "職務",
       "children": [
         {
           "title": "迷宮の見回り",
           "description": "迷宮案内犬の優れた知覚能力が遺憾なく発揮される、迷宮案内犬の主たる仕事である。迷宮巡視員の手がふさがるトラップの点検中の周辺警戒や、迷宮自体の補修をするさいに必要となる資材の運搬など、偵察にとどまらない活躍を見せている。",
           "part_type": "part"
         },
         {
           "title": "迷い人の誘導",
           "description": "迷宮案内犬のもうひとつの主たる任務が、迷宮の中で困っている人を入り口まで案内し送り届けることである。後ほねっこ男爵領の地下迷宮は、特別に作られた冒険コースを除いて藩国民以外の立ち入りが禁止されている。それでも好奇心に負けて入ってしまう者もいないとは限らない。また、国民であっても地上と地下の行き来の途中でうっかり道を間違えたり、具合が悪くなって動けなくなってしまったりもするだろう。そういったときに案内犬(もちろん巡視員も一緒)は現れ、入り口へと案内してくれる。体調不良等で応急処置が必要な人も携行している医薬品等で対応する。",
           "part_type": "part"
         },
         {
           "title": "戦闘訓練",
           "description": "迷宮案内犬が直接戦闘を行うのは、条件が整った奇襲か、ギリギリの戦況での駆けである。そのため、通常行われている戦闘訓練は迷宮巡視員が行う戦闘をサポートする動きの訓練であり、予備弾倉の受け渡し、負傷者の一時退避、迷宮城砦や他の巡視員部隊への伝令などがある。",
           "part_type": "part"
         },
         {
           "title": "避難訓練の実施",
           "description": "定期的に行われる避難訓練では、迅速に避難ができるように誘導員として配置される。また、子供達を対象に避難訓練の必要や、注意事項を教える講習も行っている、綿密な避難計画と繰り返しの訓練のおかげで、後ほねっこ男爵領の国民は損害なく迅速に迷宮城砦への避難が可能になっている。",
           "part_type": "part"
         },
         {
           "title": "休暇",
           "description": "迷宮案内犬も、迷宮巡視員と同様に地下での滞在期間に応じて地上での休暇が与えられる。この期間中は地上の迷宮案内犬舎でひなたぼっこをしてのんびり過ごしたり、同僚犬と運動場を走り回ったりしている。一応、迷宮巡視員とは別々に休暇を取る形になっているが、ほとんどの巡視員が犬舎を訪れ、あるいは案内犬を実家に一緒に連れて行くなどして共に過ごしている。",
           "part_type": "part"
         },
         {
           "title": "引退後",
           "description": "迷宮案内犬の現役期間は迷宮巡視員よりも短いため、多くの巡視員は数頭の案内犬をバディにすることになる。では引退した案内犬はその後どうなるかというと、迷宮案内犬の犬舎にある退役犬ホームでのんびりと生活することができる。しかし、ホームでのんびり(といいつつまだまだ元気一杯なのでわりと騒がしい)過ごす退役犬は少数派であり、多くの退役犬は現役時代のバディに引き取られ家庭犬として迎えられる。独身寮住まいの隊員の場合は実家に引き取られる。退役犬ホームの元案内犬の元にも、元の相棒が訪れて一緒に遊ぶことも多く、どのような形であれ迷宮案内犬と迷宮巡視員のバディの絆は引退後も途絶えることなく続いている。",
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         }
       ],
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     },
     {
       "title": "迷宮案内犬用装備一式",
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           "title": "標準装備",
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               "title": "案内犬用の靴",
               "description": "迷宮内をたくさん歩き・走り回る案内犬の足を保護するために作られた靴。4つで一足。個々の迷宮案内犬に合わせて作られるためコストはかかるが、歩兵は走るのが仕事という伝統的な諺?もある通り、良い靴を装備することはコストを上回るだけのメリットがあるのだ。",
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               "title": "バックパックホルダー付き防護ジャケット",
               "description": "迷宮案内犬が装着する防護ジャケット。防御力は気休め程度だが、あるとないとではだいぶ違う。各種物資を詰めたバックパック(背負っていないけど全部こう呼んでいる)を装着するホルダーが各所に着いており、役割に応じて多様な物資を運搬することができる。犬でも装着したパックを取り外せるように、前脚の付け根近くに引っ張るとパックを外して地面に落とせるリングが付いている。",
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               "title": " ライト付きヘルメット",
               "description": "頭部を保護するヘルメットに、照明用のライトがくっついたもの。迷宮巡視員の標準装備であると同時に後ほねっこ男爵領の国民にも同型のものが広く配布されている。またデザインとサイズを改良した犬用のものも普及している。両手を塞がずに進行方向を照らせるので便利。",
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               "title": "案内犬用ドッグフードセット",
               "description": "任務中は運動量が非常に多い案内犬のために、栄養バランスを調整したドッグフード。長持ちして重量も軽いドライフードと、レトルトのウェットフード、そして犬用おやつがセットになっている。日頃から食べているものに近い安心の味になっている。",
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               "title": "予備弾倉セット",
               "description": "迷宮巡視員が使用する歩兵銃の予備弾倉と、ショットガンの予備弾倉、装甲の固い敵に用いるスラッグショット、鎮圧用のゴム弾がセットになっている。",
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               "title": "簡易医療キット",
               "description": "迷宮巡視員が携行する医療キット。あくまで応急処置のための簡易キットであり、消毒液や絆創膏と包帯、鎮痛剤といった日常でも触れるものの他、局所麻酔薬と縫合キット、医療用手袋に抗生物質といった簡単な外科治療の道具。骨折時などに使用するギプス包帯などがひとまとめに収納されている。",
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               "title": "犬用のガスマスク(酸素ボンベ付き)",
               "description": "巨大だが閉鎖空間である迷宮における毒ガスの有効性は当然、防衛する後ほねっこ男爵領も認識しているところであり、ガスマスクと酸素ボンベのセットについては迷宮案内犬ようの物もしっかり作られ配備されている。しかし、ガスマスクを被った場合、案内犬の強みである嗅覚と聴覚が大部分封じられてしまうこともあり、毒ガスを用いられるような状況では案内犬部隊は安全圏に待避させることが原則である。それでも、もしものときのためにガスマスクは標準装備として携行されている。",
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               "title": "折りたたみ式担架",
               "description": "大型犬用の防護ジャケットと一体化している担架。折りたたまれた状態から広げ、内部の骨組みをまっすぐに伸ばして固定することで使用できる。さすがに人を乗せて運ぶときは巡視員の手も必要になるが、緊急時に負傷者を戦場から待避させるような場合は強引に引きずって運ぶこともできる。折りたたんでもかなりの大きさになることや、搬送できるのが大型犬以上の牽引を得意とする犬に限られるため特殊装備とされている。\n",
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               "title": "傷病人搬送用犬ぞり",
               "description": "事前に搬送が必要だと分かっている場合に携行する特殊装備。分解した状態で迷宮案内犬のバックバックホルダーに装着して現場まで運び、現地で組み立てて傷病人を乗せて搬送する。車輪が底面に着いており、車軸と底面の接触部分に衝撃を吸収するジェルと樹脂を組み合わせて装着するとこで移動時の衝撃を可能な限り和らげている。患者の搬送は中型犬以下でも複数頭で牽引することで問題なく可能。",
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               "title": "大容量携帯食料パック",
               "description": "巡視任務その他どの任務でも、期間中に必要になる食糧は標準装備となっているが、調査任務など期間が不明確な場合や、大規模な部隊を編成する場合などに大量の食糧をまとめて運ぶために作られたバックパック。特に保存性と携行性に優れた食糧がたっぷり詰め込まれており、少々彩りには欠けるが豊かな食事を保証してくれる。当然、重量もあるため大型犬以上が装備する。",
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       "title": "社会的評価",
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           "title": "人と犬の素敵な関係",
           "description": "迷宮案内犬は後ほねっこ男爵領の多くの国民から頼られ愛される存在である。それは迷宮巡視員と共にこの国の人々の生活を守っているということはもちろんだが、それ以上に、人と犬とが互いを思い協力し合って困難に立ち向かう姿は、真に後ほねっこ男爵領において理想とされる人と犬の関係であり、それを体現する迷宮巡視員と迷宮案内犬は格別に敬愛されるのである。",
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           "title": "大変だけど好待遇",
           "description": "後ほねっこ男爵領における迷宮案内犬の待遇は非常に恵まれたものとなっている。それは大変な訓練と実戦に報いるためにと藩国首脳陣が考え実行したものであり、国外からは国の経済規模に見合っていないのではないかと評されるほどであった。しかし、そのことを悪く思う国民がほとんどいないのは、彼らが日々役目を果たしそれによって守られる自分たちの日常の価値をよく知っているからだろう。\n",
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           "title": "迷宮案内犬から連なる新たな可能性",
           "description": "迷宮案内犬によって、後ほねっこ男爵領での使役犬を育成する技術は一般に通用することが分かった。その一方で、巨大迷宮と迷宮巡視員、迷宮案内犬の力だけでは敵わない存在も知った。特に敵性勢力が迷宮に呼び出した悪魔の数々を、迷宮の賢者様が一人で立ち向かい封印されたことを知ったとき、戻らぬ賢者様をほねっこの娘であるみらのちゃんが迎えに行くのを見送ったとき、さらに先の力が必要になることを誰もが痛感した。我々ほねっこの民の最良の友人たる犬たちのさらなる可能性を見出すときが来るだろう。そのときには、我々もまた彼らの友人とたるに相応しい成長をしなければならない。",
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  • 最終更新:2017-08-15 16:34:00

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